第二章『北の賢者』その1
ガレリア王都
前回のつづき、ティナから。
小隊長ティナ
「そう。やっぱり呪われてそうなのね。それで、何か解決案は見つかった?
……なるほどね。フォーゲルブルグの賢者か。訪ねてみる価値はありそうね。
要塞都市は血の盟約を結んでいて、ソード・オブ・オルクスの支部もあるから許可は取れると思うわ。
問題は誰と一緒に行くかだけど、どうしたものかしらね。私は王都を離れるわけには行かないし。
今、本当に人手が足りないのよね。困ったわ……流石に国外だしあなた一人で行かせたくない……」
選択肢:入団条件を復唱する
小隊長ティナ
「え、うちへの入団条件? 14歳以上で……悪と戦う意思があって……自分の身は自分で護れること、か。……そうよね。そうだった。あなたなら大丈夫。きっと。」
選択肢:斬ってみてと言う
「……いえ、やめておくわ。
あなたがちゃんと避けられること、私は知っているもの。」
ここから合流。
小隊長ティナ
「ごめんなさい。
見くびった私が悪かったわ。あなたなら一人でも大丈夫よね。
でも、さっきも言ったけど、一応場所が国外だから、許可を取らないとまずいわ。
私が手続きしてくるから、許可が取れるまでは、ちゃんと待機していて。いいわね」
小隊長ティナ
「あなたの呪いを解く方法が見つかれば良いんだけど……」
小隊長ティナ
「腐ったレモン丁度よかったわ。今さっき、あなたの出発の許可が下りたところよ。
出立前に、確認事項を伝えるわね。
まずフォーゲルブルグのソード・オブ・オルクスの支部はとても小さいらしいの。
フォーゲルブルグ自体、人が行き来しづらい場所だから、連絡もなかなかつかない。
一応連絡用の伝言魔法をいくつか打って、あなたのことを伝えたわ。
でも届いたかどうかは分からない。
それに連絡が行っていたとしても、支部が小さすぎて街への影響力がほとんどないみたいなの。
残念だけど、街からのバックアップは受けられないと思う。
まぁ、北の賢者って人が、噂どおりの強い心の持ち主なら、そうそう門前払いなんてしないはずよ。
礼儀を失さなければ、協力してもらえるでしょう。
あぁそうそう、出発前に必ずエルモの所へ寄っていって頂戴。大事な物を預けてあるから。」
小隊長ティナ
「荷物を受け取ったら、気をつけていってらっしゃい。
そして、今の健全なあなたと変わらずに戻って来なさいね。」
エルモエルモや~
魔導士エルモ
「もう出発されるんですか?
腐ったレモンさんとも、しばらくお別れですね。」
クエスト『北を目指して』クリア
魔導士エルモ
「あぁ、ティナさんからの預かりものですね。はいこれです。」
――小さな袋を受け取った。首にかけるための紐がついている――
魔導士エルモ
「この袋に例の杖が燃えた後の、灰を詰めておきました。
いきなり灰だけ渡されて、持ち運びやすいようにしておいてと言われた時は、どうしようかと思いましたが。
でも、これで持ち運びしやすいでしょう。
いくら賢者といっても何もなしに、呪いの正体が分かるわけないでしょうし。
原因になったこの灰を調べてもらうことで、きっと何か分かるはずです。
言うまでもないけど、なくしたら一大事だから気をつけてください。
それじゃあ、いってらっしゃい。
腐ったレモンさん、きっと戻って来てくださいね。」
魔導士エルモ
「あぁ、そうだすみません。旅に出るのでしたら、一つだけ用事をお願いしても大丈夫ですか?
実は、以前本を買ったのですが、代金を支払う前に、お店がなくなってしまったんです。いつも月末にまとめて代金を支払っていたのですけど……
店を営んでいた老夫婦が旅に出てしまったみたいで。
以前から店をたたむと言うお話は聞いていたんですが、ずいぶん急だったので結局払い損なったままなんです。
老夫婦は確か、シトルイユという村に移住するため、旅に出るのだと仰っていました。
シトルイユはフォーゲルブルグへ向かう道の途中にありますので、丁度いいかな、と。
代金はここに包んでありますので、もし老夫婦にあったら、それをお渡ししていただけますか?」
魔導士エルモ
「助かりました。
あぁ、そうそう。老夫婦のうち、よく屋敷に来てくれていたお爺さんの名前はダビデと言います。道中、この名前の老人に会ったらよろしくお願いしますね。」
屋敷……さてはエルモ、ボンボンやな。
クエスト『北を目指して』から第二章に入ってます。
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