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第二章『北の賢者』その9

フォーゲル山脈2


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甲冑のクーベルクル

「こんにち、は。

旅の方。」

 

―何故かクーベルクルの体中、あちこちから声がする―

 

甲冑のクーベルクル

「あれ? どうしたんですか?

何か僕達に、用事ですか?

珍しい人間、ですね。」

 

エスト『吹雪の中のヴルム』クリア

 

甲冑のクーベルクル

「ヴルムに、追われているの、ですか。

僕達の妹は、とても悪戯好きですが、そのせいにしても、これは大変です。

きっと、このままだと、ヴルムに、殺されてしまい、ます。」

 

甲冑のクーベルクル

「この山道の、先には、死んだ人の霊が、います。

あなた、強い闇の呪いがかかってるから、多分、幽霊に見つかります。

あなたも、幽霊が見えてしまうはず。

ヴルムに殺された人の幽霊ばっかりです。

なので幽霊は、あなたのこともヴルムに食べさせようとするはずです。

だから、山道を進む途中で幽霊に会ったら、今から言うとおりにするといいです。

聞く準備、出来てますか?」


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甲冑のクーベルクル

「特に危ないのは、石を投げる幽霊と、血をかけてくる幽霊、で、す。

道を進むとまず、赤く光る石を空に放り投げている、幽霊に会います。

白い雪の中で、赤い光る石はとても目立ちます。

幽霊はあなたの頭の上に赤く光る石を投げて、ヴルムに居場所を知らせてしまうのです。

でも幽霊はもっている石全部を数えて、それから投げやすそうな順番に並べて、並べ終わってからようやく石を投げます。

だから幽霊に、投げやすそうな石を探してあげるからと言って、石の見つけ方を教わって下さい。

それで石を4個集めてあげれば、幽霊はいつまでも石を数えて、なかなか投げられなくなる。

その隙に山道を進んでください。

ずっと進むと、草を編んだマントを抱えて、血が少し入った瓶を持った幽霊に会うはずです。

彼はとても危ないです。

あなたに血を浴びせて、その臭いでヴルムに位置を知らせます。

それで自分は草のマントで植物のふりをして隠れようとしているのです。

あなたは幽霊にこう言うんです。

「もっと沢山の血を集めてあげるし、もっと暖かなマントをあげる」と。

そして瓶を借りてください。瓶に入ってる血はこっそり捨てるのです。

代わりに「ヴァイスヴォルフ」が落とす「赤い木の実」の汁を瓶に入れてください。

それとこの毛皮と一緒に幽霊に渡してください。

そうすれば、瓶の中身をかけられても、大丈夫。

あなたからは木の実の匂いしかしないし、幽霊からは獣の臭いがします。

しばらくは幽霊がヴルムに狙われるでしょうから、その隙に先へ進んでください。

後は振り返らずに、真っ直ぐ進んでください。そうすればきっと助かります。

あんまりたくさん振り返ると、よくないことが起こりますから。いいですね。」

 

―クーベルクルから毛皮を受け取った―

 

 

 

 

 

 


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彷徨えるラーエル

「愛しているの……

愛しているの……

あいし……あいして。」

 

彷徨えるラーエル

「1つ、2つ、3つ……」

 

―赤く光る石を、地面に並べて数えている―

 

エスト『クーベルクルの助言1』クリア

 

彷徨えるラーエル

「投げないと……赤い石を投げないと……」

 

―クーベルクルの言っていた、石を投げてくる幽霊だろう―

 

―石を沢山集めれば、しばらくは安全だという話だが……―

 

彷徨えるラーエル

「投げないと、あなたに石を投げないと……。」

 

―クーベルクルの言っていた、石を投げてくる幽霊だろう―


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―クーベルクルに教わったとおり、ラーエルに石を集めてあげると提案した―

 

彷徨えるラーエル

「本当に? ありがとう。この石はね、「イビルスノウ」が持ってるわ。

投げやすいのがあると良いのだけれど……」

 

―「イビルスノウ」から「赤く光る石」を4個手に入れれば、ラーエルの気をそらせるだろう―

 

彷徨えるラーエル

「……これは何?」

 

エスト『彷徨える者へ』クリア

 

彷徨えるラーエル

「あぁ、こんなに沢山。

数えないと……並べないと……1つ、2つ、3つ、4つ……」

 

―遠くから、微かに何かの鳴き声のようなものが聞こえた―

 

―今のうちに先に進んだほうが良さそうだ―

 

彷徨えるラーエル

「あなたにもらった石、全部並べ終わっても、終わらないの。

最初の方が雪に埋もれてて、並べなおしになるの……1つ、2つ、3つ、4つ……」

 

―ラーエルは必死に石の数を数えている―

 

―ここを離れて、クーベルクルの言っていた、血をかけてくる幽霊のところまで進むべきだろう―


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彷徨えるラーエル

「あぁ、また雪が覆い隠してしまった。ひとつ、ふたつ……」

 

 

 

 

 

 

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