MMOはレモン味|レモちゃんのオルクスブログ

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第一章『魔物の蠢動』その20

ガレリア王
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エルモから

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魔道士エルモ

「僕に何か……? あぁ、ティナさんと話した件ですね。

残された残留物から、例の魔物を見つける手がかりを探す例の件。で、これがその手帳ですか……

あぁ、そういえばティナさんから、話を中途半端に聞いてるんですが。

これってひょっとして、フィロンさんから依頼された、捜索物の片方ではありませんか?」
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選択肢:はい

魔道士エルモ

「ですよね。まんま革手帳ですし。あの魔物が持っていたものですし。ちょっと中身を確認してみましょう」

選択肢:いいえ

魔道士エルモ

「あ、そうか。例の魔物が落としたってだけで、まだ確定じゃないんですよね。

ちょっと中身を見て確認すれば、フィロンさんの探していたものか分かるかもしれません。どれどれ……」

ここから合流

魔道士エルモ

「……あれ? これ、あの魔物のスケッチが書いてありますよ。

あぁ、すみません。腐ったレモンさんは、実物は見たことないんでしたっけ?

3年前から時々王都を襲っているあの魔物が、丁度このスケッチに描かれている奴に似ているんです。

細かい部分は違う気もしますが、大体はこんな感じです。

こう、見た事も無いような……生き物 な感じで。……あ。記録文みたいなのもついてますね。
読んでみましょうか。

ガレリア暦95年2月10日

「合成の質を高めるには……肉体を制御しうる器……魂が必要だ。」

ガレリア暦95年2月28日

「安定せず。やはり異なる生き物を合成する場合、制御が難しい。」

ガレリア暦95年3月6日

「失敗。惜しい。前よりはもったが、一週間で肉体と魂のバランスが崩れてしまう。おそらく体の制御に、失敗していると思われる」

ガレリア暦95年5月17日

「美しい爪だ。やはり知能の高い生物の魂は、合成体の制御のために重要だ。」

ガレリア暦95年10月11日

「今までよりも、ずっと知能の高い生き物の魂が必要なのだ。だとすれば」

ガレリア暦96年1月22日

「選定終了。最初からそうすれば良かったのだろう。」

ガレリア暦96年1月23日

「特殊な条件の立地に、研究室を建てる必要あり。

【研究室の立地が満たすべき条件】

人目につかない所。

研究の邪魔が入らない所。

作業音が漏れない場所だ。

焼却できる設備があると尚良い。」

ガレリア暦96年5月30日

「成功。ただし王室倫理調査官への対策を検討する必要がある」

後ろの方は破れてなくなってますね。

うーん、ちょっと考察するので、後でもう一度話かけてくださいますか?」

再びエルモから。

魔道士エルモ

「あの革手帳の手記ですが、……ちょっと内容を整理してみました。

まず、手帳に書かれている魔物の、スケッチと文の内容から考えてですね。

王都を襲う例の魔物の正体は、この手帳を書いた人が作った人工生命みたいに思えます。

まあ、ちょっと、信じがたいんですけど。

でも完成したらしい日の文章の後に、例の魔物とそっくりのスケッチが入ってますからね……

状況から考えるとフィロンさんの書いたものと思いたいんですが……でも、違和感があるんですよね。

この手記の内容だと記録者は途中で新しい研究所を建てたようです。

問題はその時期で、この日付だと7年以上も前のことになるんですよね。

でもフィロンさんが有名になったのはここ最近です。

それまではまともなパトロンもついていなかったと思います。たいした資金もなかったはず。

好きな場所に研究施設を建設するというのは、そうとう強力な後ろ盾がない限り厳しいかと。

……考えてみれば、そもそもこれ正式なレポートでもないですし、備忘録としても半端です。

こんな程度の内容だったら普通は探させないと思います。自分が書いたものなら尚更ですよ。

ひょっとすると、フィロンさんは、ここに書いてある誰かの研究を参考にしているのかもしれませんね。

まぁ、とりあえずこの手帳を持って行けば、違うなら違うと言ってもらえるかとは思います。で、それより僕、ちょっとさっきから、この手帳で気になった部分がありまして。

このページなんですけど、跡がついているんですよね。多分こう、このページが開かれた状態で手帳が地面かどこかに落ちて、上から魔物が踏んづけたのかと。で、この跡なんですけど、何か、文字みたいに見えるんですよ。

一部分だけなんで単語としては読めないんですけど、字体に見覚えあるんですよね。

街道なんかに時々、今どこにいるかを示す文字を彫った石があるでしょう?

ガレリア周辺の場合、確かこんな字体で彫ってあったはずです。

でも踏んづけたってことは、その石が倒れているということです。こう、文字の部分を上にして。

そんな状態で、普通は放置しません。街道には常に、整備の手が入っていますから。

でもこの近郊で、一箇所、整備の入らない街道があります。エルツィオン旧街道です。

魔物が増えて危険になったから、封鎖されたんです。今では許可のある一部の人しか入れません。

そこで僕の結論なのですが、あの魔物はエルツィオン旧街道をねぐらとしているのではないかと。

探してみる価値はあると思います。ティナさんと相談してみていただけませんか?」

ティナのところへ
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小隊長ティナ

「あ、お帰り。早かったわね。それで、どうだった? 魔物の住処の手がかりはあった?」

エスト『魔物の棲家』クリア

小隊長ティナ

「エルツィオン旧街道ね……。確かに探してみる価値はありそう。ありがとう。助かったわ。

さてと。それじゃあ、いよいよアイツを倒して杖を取り戻すわよ。たまったツケは払ってもらわなきゃ。」

小隊長ティナ

「ここからが正念場ね。あの魔物を仕留めることが出来るかもしれない。

確実にいるかどうかは分からない。けど……他に手がかりもないし、探すしかないわね、旧街道を。

エルモが話したかも知れないけど、あそこは魔物が増えてきてから危険になって、通行禁止にされた道なの。

特定の手続きを経てから許可を得ないと立ち入り禁止よ。まぁ、私達は問題ないけどね。

むしろ危険地域を安全にするのも仕事のうちだし。

ただ、私も忙しくてね。

武器増産の為に鉄鉱石の採掘をやるって話なんだけど。王国兵も私達も、採掘場所の警備を依頼されてるのよ。

だから、本当にあの魔物の巣が、エルツィオン旧街道にあるか、確かめに行って欲しいの。

私はどのみち動けないけど、魔物の巣があると分かれば、さすがに討伐隊が編成されるはずよ。

もちろん、現状私達の目的は例の杖の発見だから、杖を見つけたら一旦戻って来て。

実際、前は手帳を落としてるし、あの魔物、巣の近辺のどこかに杖を落としててもおかしくない。

旧街道に人がいたら、杖を見かけていないか、尋ねてみたほうがいいと思うわ。

いい? 魔物の巣を探して、依頼されている杖を見つける。お願いできるかしら?」


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小隊長ティナ

「旧街道は私の背後を真っ直ぐ南へ突き進めば入れるわ。誰か杖を見かけた人がいれば、一番楽なんだけどね。」

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