MMOはレモン味|レモちゃんのオルクスブログ

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第一章『魔物の蠢動』その14

ガレリア王

 


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司書デメトリオ

「冬の門は、闇の神ティルナが我々にもたらす休息の時。しかし、我々のいる世界の門は閉ざされたままなのかもしれない……。」

 

エスト『消えた闇』クリア

 

司書デメトリオ

「なになに。聖人ベアレの残した資料について知りたいと?

そうか、ベアレの古代魔法の研究は見事なものだった。む……もしかして、ティルナ期とは……ううむ。」

 

司書デメトリオ

「ああ、君か。えっと、なんだったかな。地下の遺跡……ああ、ベアレの資料の話だったか。

地下にあるものはな、先人の建造した神殿だよ。何百年も放置されていたのだが、失われた魔法が秘められているとベアレは言ってな。

何年も探索を続けておった。ベアレはその一生を研究に費やした。病人の治療に、古代の魔法が役立つと確信していた。

志し半ばで倒れてしまったことは、悔やんでも悔やみきれまい。それに、その功績を認めている「ベアレの手記」。

これは残念なことに……王宮図書には、存在せんのだ。」

 

―司書は残念そうに首を振る―

 

司書デメトリオ

「あれがあれば、今頃多くの研究が進んでおっただろうに。もったいないもったいない。

3年前の火に飲まれて、ベアレに関するものは、すべて焼けてしまったのだからな。」


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司書デメトリオ

「君がなんのために、ベアレの手記を探しているのか知らんがな。古代の魔法というのは我々の手に負えるものではない。

ペレト神はこの大地を守ってくださる。

再び人が天空に手を伸ばすことがあれば、次こそ世界の終焉だろうて。」

 

 

 

 

 

ティナのとこへ

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小隊長ティナ

「部下から報告があがったけれど、あまり芳しくはないみたいね。

腐ったレモン、あなたの方はどう?」

 

エスト『残された謎』クリア

 

小隊長ティナ

「3年前の火ですべて……。

ヤツらは、どれだけ奪えば気が済むのかしら。」

 

―ティナが溜め息を吐く―

 

小隊長ティナ

「ベアレ様の手記が燃えてしまったことは諦めざるをえないわね。

しかし、腐ったレモンが倒してくれたとはいえ、試験会場、地下神殿跡に魔族の求めるなにかがあったと考えると……。

まだまだ調査は続けなくてはいけないわね。

3年前の事件を再び起こさないためにも、腐ったレモン、あなたの力を貸してちょうだい。地下神殿跡もさらに広く探索して欲しいの。

古代の力……魔族についてなにか分かったら、こちらから伝えるわ。」

 

小隊長ティナ

「調子はどう?

うん。この間みたいに酷い顔色ではないようね。」

 

小隊長ティナ

「地下遺跡のに出た例の魔族のこと憶えている?

この間からずっと、古代魔法と魔族のことを考えてたんだけど、一つ思い出したことがあるの。

以前兵糧が手に入りにくかった時、みんなの食料を少しは自力でまかなえたらと思ってね、畑を借りて、暇な隊員に小麦を育てさせた事があったの。

……結果は、まぁ駄目だったわ。

まともに収穫出来たのはほんのわずか。

毎日面倒を見てたはずなんだけど、他の畑とは比べものにならなかったわ。

専門分野って大事よね?

古代の魔法について調べるなら、私達が文献をあさるより、専門家に聞く方がいいと思うの。

古代魔法や魔族は得たいの知れないものだし、素人が簡単に考えていいものじゃないと思うのよね。

次も「パンを食べ損なう程度」の損失で済めばいいけど、魔族に関わってそれですむかしら?

ま、そういうわけで、今この国で、一番古代魔法に詳しい学者の居場所を調べたのよ。

その学者の名前は「フィロン」。

普段はテスラの森でひっそり研究しているみたい。

古代魔法に詳しいということは、魔族にも多少は詳しいはずよ。遺跡のことも何か分かるかもね。

というわけで任務を頼みたいの。

フィロンを訪ねて魔族の狙いを、推測してもらってきて欲しいのよね。

森はエルモの隣にある通路からいけるわ。森のどこにフィロンがいるかは、森番に聞けばいいと思うわ。

魔族の狙いの予測が難しいって言うんなら、せめてあの遺跡が何なのか、それだけでも聞いてきて。

もちろん、今は忙しいなら、まず、用件をすませてから、任務に取りかかってくれていいわ。

でも出来る限り急ぎたい。

あいつらが何をしてくるか……。出来る限り早く、頼めるかしら?」

 


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小隊長ティナ

「ありがとう。場所はテスラの森よ。

森のどこにフィロンがいるかは、森番に聞けばいいと思うわ。」

 

 

 

 


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