MMOはレモン味|レモちゃんのオルクスブログ

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第一章『魔物の蠢動』その25

ガレリア王


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商人ボルソ

「あぁ、あなたが護衛についてくれる、ソード・オブ・オルクスの傭兵の方ですね。助かります。

おや? 失礼ですがあなたは、以前私の娘を助けていただいた方ではありませんか?

やはりそうでしたか。特徴が一致しておりましたので。

いやいやご謙遜ならずとも。

娘から聞いた特徴にぴったり一致しておりますよ。

この度はありがとうございました。

おかげで娘も無事戻りました。ご迷惑をおかけしましたね。

いやはや商才はある娘なのですが、少し蛮勇が過ぎる所がありまして。もちろん度胸も商才のうちですが。

あぁ、私ばかり話して申し訳ない。

そうだ。言葉よりも実物の方が礼としてはありがたいでしょうね。

以前回収できた「精霊のしずく」ですが、小瓶3杯分もありましてね。

2瓶売っただけで、充分利益は頂けました。

残り物で申し訳ありませんが、それでも十分価値ある品です。

精霊のしずくの最後の一瓶、お分けいたします。

いえいえ、お気になさらず。商人が借りばかり作っては、ですからね。

あぁ、そうでした。

テスラの森へ向かうんでしたね。

それでは護衛よろしくお願いします。

今から森へ向かいますか?」

 

選択肢:はい

 

商人ボルソ

「ありがとうございます。

それでは参りましょうか。」

 

 

 

 

 

 

 

テスラの森4


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探求者フィロン

「やれやれ、あの生物め。

あたり一面、手当たりしだいに壊して行きおった。

壊された物を捨てに行くより、壊れていない物を運搬屋に持たせて一緒に引越した方が早いな、これは。」

 

探求者フィロン

「手帳と杖は持ってきたんだろうな?」

 

エスト『合成生物の悲劇』クリア

 

――フィロンに革手帳を手渡した――

 

探求者フィロン

「全ページきっちり揃っているな。よし。

……ふん、その様子からすると、中を読んだようじゃな。

まぁ、そういうことじゃ。

これだけやったベアレが聖人なら、盗賊なら聖人だろうよ。

もっとも王国はこの事実を知らん。知るつもりもなかろうな。ワシも善意の告発なぞ興味もない。

言っておくが、貴様も妙な正義感を主張しないことじゃな。

ワシも少々困るし、貴様も困るぞ。

聖人の醜態話なぞ、聞いたところで王国は隠蔽するだけだろうからな。

代わりにワシが話をしてやろう

もう感付いてるやもしれんが、貴様らが戦った赤い化物は合成生物だ。

そして3年前、王都にあの合成生物が突如現れたというのは間違いなのだよ。

実際アレはずっと王都の中にいた。

ベアレの研究室の中にな。

そして3年前に逃げ出したのだ。

3年前、世界的に闇の力が強まった。それで合成生物は暴走したのだろう。

ベアレは己の作品に殺されたわけだな。まぁ、間の抜けた結末だよ。

古代魔法の研究にはよくある話だ。

目的なんぞ、持つからこうなる。

病人の救済なんて下らん事を願わず、ただ学問としての追及のみを、目指していればよかったものを……

言っておくが、素人が手を出すのはなお悪いぞ?

力を暴走させて呪われた話なぞ、腐るほどある。

呪われたが最後ろくな末路はない。体が溶けて消えるだけならまだマシ。

最悪理性をなくし近しい者から殺し回り挙句の果てに、村や国まで滅ぼす。そういう話もあるくらいだ。

魔法の扱いを知らんとそうなる。

まぁ、普通は触れる機会もないがな。

それで、手帳はこれでいいとして杖の方はどうした?

触れたら、燃えた⁉

何だと‼

やれやれ、さては貴様、どこぞで何か魔法をかけられていたな。どこで拾った魔法かは知らんが、魔力を帯びた体で杖に触れたから、魔力が共鳴して、暴走したわけだ。

この杖は古代の魔力が宿っていた。

古代の魔法の力を帯びた品物は、他の魔法と共鳴するからな。

運が悪ければ、魔法の力同士が共鳴して、力を増幅し、暴走する。

やれやれ、もったいない話だ。

しかし貴様のおかげで、一つ分かったこともあるな。

この杖は「レガリア」ではなかった。

それが分かっただけでも、貴様が火傷した価値はまだあったわけだ

まぁ、よしとするか。」

 

探求者フィロン

「まだ用があるのか?

あぁ、そうだった。レガリアと、魔族の狙いについて、貴様に話す約束だったか。

なんだ、今から話を聞く気かね?」


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探求者フィロン

「レガリアとは、莫大な魔力を持つ、古代の秘宝の総称だ。奇跡に形を与えた物といっても良い。

全て集めると不老不死すら叶うとか。

まぁ、全てというのが、いくつなのかは諸説あるがね。

1000個だったら、全て集める気にはあまりなれんな。

とは言え、現在最も有力なのは、全部で4つという説だ。

意外と少なかろう?

指輪、大釜、推奨、そして杖の形を持つという。

総じて時を越え、永劫に不滅。

その莫大な魔力は、あらゆる不可能の壁を取り払うとか。

……どこまで本当かは知らんが。

しかし一つでも、現代の魔法とは比べ物にならない力を持つのは確かだ。

強力な力を持つ魔族であっても、欲しがって当然の代物、と言えばどれほどのものか分かるだろう?

さて、そこであの杖の話だ。

貴様が灰にしたその杖は、地下遺跡でベアレが発掘した物だ。

察しはついているかもしれんが、いくつかの魔力の痕跡からこの杖がレガリアである可能性があったのだ。

遺跡にそれらしい痕跡があってな。

ワシやベアレ、そして恐らく魔族も、その痕跡に騙されたのだろう。

みなこの燃えカスになった杖を、レガリアだと思い込んでいたわけだ。

本物なら不滅で、燃えなかったがな

要するに魔族の狙いは、レガリアだったのではないかね?

先程も言ったが狙う価値は充分ある。

魔族がレガリアを手にすれば、ほぼ無敵だろうな。もともと闇の魔法と古代魔法は近しいものだ。

さて、教えることは一通り話したぞ。

さっさと帰るがいい。

ワシも忙しいのでな。

……しかしまぁ、貴様も気をつけたほうが良いかもな。

余計な忠告かもしれんが、貴様は妙な運を持っているようだ。

またぞろ古代の品と関わることも、あるかもしれん。いずれな。

今回はこれで済んだが、次に似たようなことがあったら、命が助かるとは限らんぞ。

もし貴様に魔法をかけたのが魔族だったら、今頃貴様はそう、呪われているはずだ。

強力な古代の魔法を帯びた杖と、闇の魔法が共鳴したら、目も当てられんからな。

ガリアでなかったとは言え、あの杖は相当強い古代の魔力が宿っていた。

それはそれはもう、強力な呪いがかかっていたことだろうよ。

まぁ、見たところ魔物が寄ってくる様子がないし、大丈夫そうだが。

今回、貴様にかかっていたのは闇の魔法ではなかったんだろう。

ん? あぁ、そうだ。

呪われた者には魔物が寄ってたかる。

魔物は闇の香りを好むからな。

もっとも、例の合成生物のように、人の心を持っているなら、逆に怯えて逃げるかもしれんが。

何度も言うが、呪われたが最後、大体の者は闇に落ち、不幸な形で生涯を終える。

せいぜい気をつけるといい。

さぁ、とっとと帰って貴様の隊長にでも報告してくることだ。

それとも帰りの馬車を手配せんと自力で街へ帰れない子供かね?」

 

選択肢:はい

 

探求者フィロン

「臆面もない奴だな。

ほれ、とっとと帰れ。」

 

いつもすみませんねぇ。長いからこれでおわりーつづくー

 

 


 

 



 

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