第一章『魔物の蠢動』その6
挨拶まわりいっきまーす。
王国軍兵士エラルド「ガレリア王国軍に何用かは知らぬが、ガレリア鉄の味を喰らいたくなければ、気安く近づかぬ様に。」
王国軍兵士エラルド「挨拶だと? ふん。くだらん。貴様、何者だ。」
○選択肢、『王国軍』の場合
王国軍兵士エラルド「おのれ! ガレリア王国軍の名を騙るか!
貴様のような輩、今すぐ牢獄にぶち込んでやりたいが、王子が遠征でおられない中、無用な騒ぎは起こせん。今回は大目に見てやる。ガレリア王国から立ち去れ!」
○選択肢、『ソード・オブ・オルクス』の場合
王国軍兵士エラルド「ふん……貴様が烏合の衆の一人であろうが、なんであろうが関係はない。闇の勢力の侵出に大義名分を得ている下らん組織だ。
貴様らが無事生きていられるのも、我が王のお陰であることをゆめゆめ忘れるな。」
商人ポルソ「こちらはガレリア王国正規店でございます。」
商人ポルソ「お役に立てることがありましたら、いつでも仰ってください。」
司書デメトリオ「君、君は……なんだね?」
選択肢、挨拶に来た(写真撮り損ねた)
司書デメトリオ「そうか。よろしく。うぅむ、しかし我輩の理論では……。」
挨拶まわり終了、エルモに報告します。
魔道士エルモ「何かご用ですか?
うーん……。」
――エルモは腕組みをしながら、唸っている。なにか悩んでいるようだ――
魔道士エルモ「え? 挨拶まわりですか? ああ、どうも。
なるほど。あなたもソード・オブ・オルクスの一員に……。合格おめでとうございます。
しかし、弱ったなぁ……ティナさんになんて報告すればいいのか。
しかし、あなたも物好きな人ですね。自分から魔物を相手にしようだなんて……。まぁ、あなたにも事情があるんでしょうね。
僕には、ティナさんやあなたのように事情なんてないんです。人間同士の戦いが怖くて何年も前から書物だけを相手にしています。
こうやって仕事をくれるティナさんには恩があるんですけど、しかし今回ばかりは……。一つ、お願いできますか?」
――エルモが声を落とす――
魔道士エルモ「実は、さきほど王国軍の方々が試験会場の視察に来られましてね。なんでも、奥の壁が一部崩れていたそうです。
渓谷まで続いたその穴から、魔物が入り込んでしまったということです。会場の壁を塞ぎ、封印すれば問題ないだろうとの判断ですね。
しかし、王国軍の独断で封印するなんてことをティナさんが納得するわけがない。見張りの兵士を倒してでも、エドモンド王に直談判しに行こうとするでしょう。
そうなってしまうと、今度こそ、彼女をかばいきることはできない……。
お願いします。ティナさんが、できるだけ冷静でいられるように、やんわりと事の次第を報告してきてくれませんか。」
魔道士エルモ「ありがとうございます。くれぐれも「王国軍」という言葉は避けてください。
いいですか。できるだけティナさんを刺激しないでくださいね。ガレリア支部をまとめられるのは彼女だけなんですから!」
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