第二章『北の賢者』その4
グランリュクレス3
―真っ白な鳥を肩に乗せている―
―女は腐ったレモンに気づくと、微笑んで会釈した―
鳥を飼う女ミルラ
「ずいぶん勇ましそうな方ね。行き止まるまで、どこまでも突き進んでいくのかしら。」
クエスト『鳥の主』クリア
鳥を飼う女ミルラ
「まぁ、傘を返しにわざわざ私のところへ来てくださったの?
とても親切な方たちね。ありがとう。」
―真っ白な鳥を肩に乗せている―
―女は腐ったレモンに気づくと微笑んで会釈した―
鳥を飼う女ミルラ
「他にも何か私に用がありそうね。」
―白い鳥に大切な袋を持ち去られたことを説明した―
鳥を飼う女ミルラ
「あら、それは困ったわ。二羽いるうちの、こっちの子が、確かに少し前に袋を持ってきたの。
でもその袋は、あそこにいるドゥードゥーという方に施してしまったのよ。
ごめんなさいね。この子、珍しい物を集めてしまう癖があって。
大抵は誰の持ち物でもない、他愛ないものばかり集めてくるの。
だから今度もてっきり道端に捨てられていたものかと思ったのよ。
でも、ドゥードゥーさんはとても物持ちで、気の良さそうな方だから、説明すれば返してもらえると思うわ。
あぁ、でもお話する時は、気をつけてね。
色々と刺激的なことが起こる人だから。」
鳥を飼う女ミルラ
「彼の幸運に、上手く巻き込まれることを祈っているわ。」
流浪のドゥードゥー
「やぁやぁ、こんにちは。今日も良い天気で……って、おや?」
―男は足元にある何かに気づき拾い上げた―
―それは一塊の金鉱石だった―
流浪のドゥードゥー
「これは貴方が落とされましたかな? ……ありゃ、違いましたか。またですか。
人生は不思議なものですな。どこで何がどう転ぶか分からない。
あなたと会ったのはどういう縁なんでしょうな。」
クエスト『灰の行方』クリア
―灰の入った袋を返して欲しいと伝えた―
流浪のドゥードゥー
「むっ……⁉ あの袋の中身を返して欲しいと? うーむ困りましたな。
実は薬か何かと思って、シトルイユで風呂に入る時、中身を湯船に入れてしまったのです。
その湯も捨ててしまいましたし、もう何も残っておりませんよ。
しかしこれでは非礼が過ぎますし、困りましたなぁ。何かお詫びをしたいのですが。
うん、こうしましょう。
この先、何か入用になった時、私が持っているものでしたら、なんでも一つ差し上げますよ。
何、私が持ってるこの袋、色々と入っているんで、意外と役に立つと思いますよ。
申し訳ないが、それでご勘弁いただきたい。」
流浪のドゥードゥー
「あぁ、そうだ。一つだけ頼まれてもらえませんか?
シトルイユ村の温泉近くに、三人の娘さんがいらっしゃいます。彼女達から何か綺麗な宝石を新たに見つけたら、譲ってくれと頼まれているんです。
その代わり、色々な食べ物を毎日くれると。
宝石類はしょっちゅう拾いますし、シトルイユの野菜で作ったラタトゥイユは美味しいですしな。
これは良い話だと思って、引き受けまして。
で、ちょうどこの間、湯殿の底でこんな真珠を見つけまして。
村へ入られるんでしたら、この真珠を届けてきていただけませんかね?
頼めますかな?」
流浪のドゥードゥー
「いやはや、助かります。
あなたは良い方ですね。
何かどうしても必要な物があった時は、必ず協力させていただきますよ。」