MMOはレモン味|レモちゃんのオルクスブログ

初心者さん向け解説記事を書いたり、ストーリー文字起こししたり、思ったことを書き綴ったり、エリシアオンラインしたり。

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第一章『魔物の蠢動』その5

ガレリア王

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魔道士エルモ「なにかご用ですか?

ティナさんに言われてきたのですか? つまり、あなたも闇の勢力と戦う決意を証明するということですね。

僕は、ソード・オブ・オルクス試験会場の案内役エルモです。

試験会場内には魔物が出ます。必ず万全の態勢で臨んでください。厳しいようでしたら仲間を集めて参加していただいても構いません。

魔物を倒すことが僕たちの使命ですが、生き延びることを最優先と考えていますから。

試験内容について説明します。大丈夫そうでしたら、話しかけて下さい。

魔物との戦闘を想定し、会場内には組織で捕獲した魔物を放っています。

会場内には魔法のかかった扉があり、その場にいる魔物をすべて倒さなければ開かない仕組みとなっています。

単純に最奥部まで到達すれば、試験は合格です。挑戦しますか?」

 

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魔道士エルモ「分かりました。では、到達の証拠としてこれを……」

 

―エルモは黒ずんだ大きな硬貨を手渡してきた―

 

魔道士エルモ「最奥部に到達すればそこに充溢している魔力が今お渡しした硬貨、決意の証を金色に染め上げるはずです。

さて、準備が出来次第、もう一度僕に話しかけてください。」

 

ミッション入りまーす。

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魔道士エルモ「あぁ、硬貨が金に染まっていますね。後はこれをティナさんに見せるだけです。」

 

小隊長ティナ「こんにちは。腐ったレモン。

その顔だと、結果が出たみたいね。失敗か成功か。

それは……! 試験合格おめでとう!

実力は充分のようね。最後の部屋は魔物も出ないし、余裕だったかしら? ふふ。」

 

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○選択肢、『魔物は出た』の場合 

小隊長ティナ「あらそう。それじゃあ、任命式ね。

……え? 魔物は出た? 途中の部屋じゃなくて? 最後の部屋にも?

そんなはずは……。あそこは偉大な宮廷魔道士が魔法で結界を張った場所。

エルモが案内しない限り、魔法ですべて弾かれ、何人たりとも侵入できないはず。

もしかしてベアレ様が亡くなったことで……?

……わかったわ。上層部に報告してみる。ひとまずは、あなたの任命式だけでも終わらせましょう。少しかがんでちょうだい。」

 

○選択肢、『余裕で勝った』の場合

小隊長ティナ「あらそう。それじゃあ、任命式ね。

……え? 勝った? 何と? 何が出たの? 魔物!? 途中の部屋じゃなくて? 最後の部屋にも?

そんなはずは……。あそこは偉大な宮廷魔道士が魔法で結界を張った場所。

エルモが案内しない限り、魔法ですべて弾かれ、何人たりとも侵入できないはず。

もしかしてベアレ様が亡くなったことで……?

……わかったわ。上層部に報告してみる。ひとまずは、あなたの任命式だけでも終わらせましょう。少しかがんでちょうだい。」

 

ここからまた繋がります。

 

―ティナはそう言うと、剣を引き抜き、ゆっくりとこちらの肩に置いた―

 

小隊長ティナ「ペレトの神よ。ここに謳う。血の誓約に新たな名を書き連ねよ。

腐ったレモンよ

汝が命に翳りなきことを 同志の命に限りなきことを

民を守る盾となれ 魔物を討つ矛となれ

礼節を知り、平等たれ 汝が勇ましき心をもて 大地に光あらんことを

むすめ ペレトの神の御名において、我、汝をソード・オブ・オルクスに任命す」

 

―ペレトの光の加護を感じる―

 

小隊長ティナ「さて……と、おしまい!」

 

―ティナは笑顔で剣を鞘に納めた―

 

小隊長ティナ「いい? 忘れないでね。なにがあっても自分の命だけは大切にするのよ。」

 

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○選択肢、『はい』の場合

小隊長ティナ「ふふ。あなたは、もう立派なわたしたちの「家族」ね。

さてと、試験会場についてどうするか、上層部が判断を下すまでの間、さっそく組織の一員として大事な任務を頼んでおくかな。

「挨拶」よ。旅人同士の挨拶も大切だし、なにより街で何か異変があっても、依頼は向こうから来てくれるとは限らない。

ソード・オブ・オルクスとしての初仕事よ。街の人間に「挨拶」して来てちょうだい。」

 

○選択肢、『いいえ』の場合

小隊長ティナ「……なにそれ。反抗期っていうの? よくないわよ。そういうの。

いい? 忘れないでね。なにがあっても自分の命だけは大切にするのよ。」

選択肢選びなおしに再び飛ばされ、選択肢『はい』を選ぶまでこれループ

 

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小隊長ティナ「それじゃあ、よろしくね。腐ったレモン。」

 

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第一章『魔物の蠢動』その4

ガレリア王

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小隊長ティナ「あら、こんにちは。

あら、この間のセタ=グリア島から脱出してきた人よね? こんにちは。ガレリアはどう?

あの後色々とあなたの噂を船員から沢山聞いたわ。嘘か本当か分からないものも混ざっていたけど、あなた人気者ね。

あ、薬草? そう……いつもありがたいわ。

あれ……でも待って? あなたつまり、さっきまでガレリア大草原1にいたのよね? ニコレッタさんの薬草を届けてくれたんだもの」

 

―言葉を濁したティナの視線が一瞬、上空をさまよい、こちらに止まった―

 

―腐ったレモンは、ガレリア大草原を回ってきたことをティナに説明した―

 

小隊長ティナ「あなた、名前は?」

 

―腐ったレモンは名前を教えた―

 

小隊長ティナ「腐ったレモン。あなた……幸せの木まで行って、護衛を請け負って回ってたの? そう……どうやらあの船を救った英雄とやらがいたという胡散臭い噂……嘘じゃなかったみたいね。

……これは王国軍のヤツらに目にものを見せてやれるかもしれない……。

あなたの力が必要とされているわ。そう、ソード・オブ・オルクスは今優秀な人材を求めているの。

あなたにそのつもりがあれば、今度試験を受けてみてちょうだい。その時がきたら、わたしに会いに来て。

ソード・オブ・オルクスは、魔物たち含む闇の勢力を打ち滅ぼすもの。とても危険だけれども、世界の命運を背負った組織よ。組織は資格さえあれば、個人の過去は一切問わない。

資格は「悪しき力と戦う熱意を持っていること」「精神状態が安定してること」「14歳以上であること」……以上よ。

ただし、ガレリア支部を任されている、わたしからは一つだけ。この条件さえ守れれば、他の資格は目をつぶってもいいくらいよ。

条件は「自分の身は自分で守れること」。それだけよ。

腐ったレモン。あなたに闇の勢力を制す旅に出る覚悟があるならば……。案内役のエルモにそう伝え、その実力を見せてちょうだい。エルモはこの街の南西にいるわ。銀の髪に眼鏡をかけているのは彼くらいだからすぐに分かるはずよ。」

 

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小隊長ティナ「それじゃあ、よろしくね。腐ったレモン。」

やべぇこの名前だとティナさんに貶されてる感がすごくするww

 

オルクスストーリー文字起こしシリーズ:https://remochan.hatenablog.jp/archive/category/aurcusstory

エッセイシリーズ:https://remochan.hatenablog.jp/archive/category/essay

第一章『魔物の蠢動』その3

ガレリア大平原3

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少女ニコレッタ「ソード・オブ・オルクスの方々のお陰で外に出られるけれども、王国軍の方々のような統率がないというか、責任感がないというか。

……ああ、あなたに言ってるのじゃないのよ?

……え? ジージに頼まれて?

わざわざありがとう。それにしても、見ず知らずの方に頼むだなんて、ジージったら、もうあの寄せ集めの集団に感化されたのね。

ああ、あなたに言ったのではないのよ? ところで、あなた。お手伝いしていただけると助かるわ。

魔物は闇を好むの。だから、あたし、薪を集めているの。火をくべ続けなければ、怖ろしい魔物が街に近づいてきてしまうのよ?

夜になると門が閉ざされるから、日暮れ前に街へ戻らないといけないのだけれどあたし一人では充分に集められないの。

ねぇ、あなた。薪を集めるのを手伝ってくださらない?」

 

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少女ニコレッタ「よろしく頼んだわよ?」

 

狩ります。

 

少女ニコレッタ「大薪を集めることがわたしの日課であり仕事なの。手伝ってもらえてありがたいわ。

少しでもお礼ができたらと思うわ。

ありがとう。今日の分は集まったわ。いつまでこんな生活が続くのかしら? ……3年前までは魔物なんていなかったのに。はぁ、疲れた……。

あの大きな木が見える? ガレリアの民は「祈りの木」と呼んでいるわ。あたしのおじいさまのおじいさまの……さらに古い時代から、ガレリアの民に大地の加護を約束し続けてきた木よ。

ガレリアは豊かな土地柄、薬草もよく採れるのだけど、祈りの木の根に生えるものが特に効果も優れていると言われているわ。

魔物が増えてからは、薪を集めながら薬草を採ることも多くなったの。

だいたいは、商人さんや王国軍の方々に渡すのだけれど、たまにティナさんにもさしあげてるの。

あのソード・オブ・オルクスの一員なんだけれど、ジージの恩人だから……。

3年前の出来事以来、塞ぎ込んでいたジージがようやく普通に話せて、元気になったのもティナさんのお陰。

魔物に一矢報いるんだって毎日外に出るまでになったわ。とはいえ、もともとは王宮図書の司書をやっていた子だから戦いなんて素人同然。

その足取りとか手つきは、危なっかしくて見てられないんだけど……。こんな時代だもの、止めることはできないわ。

寄せ集められた方々は知らないけれど、ティナさんには感謝してるの。少しでもお役に立てたらと思うわ。

ねぇ、あなた。ガレリア王都に行くのならティナさんに届けてくださらない?」

 

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少女ニコレッタ「じゃあ薬草を持って戻って頂戴。あぁ、もしかして、他にここですることがあるかしら?

もし他に用がないのなら、今ならすぐに王都に戻れる手段があるのだけれど……。」

 

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すぐに戻りたいを選ぶと、王都にワープできます。

 

少女ニコレッタ「ちょうど巡回馬車が来ている頃合だから、あなた先に行って。私はジージの様子をもう一度見てくるから。」

 

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第一章『魔物の蠢動』その2

ガレリア大平原2

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旅の商人ダミアノ「きみ、話に一口乗らんかね。損はさせんぞ。

ふむ、君は何か儲け話を持っているようだな? そういう顔をしとる。

あぁ、あの発注していた薬草か。いや助かった。

生活必需品なんぞ、大して儲からん面白みのない商品じゃが、投資の元手は地道に稼がなければならんからな。

あぁ、いやその……正義のためには重要な仕事だ。うむ。

さてと。薬草が入荷できたので早速だが、予約を入れていた客の所へ持っていかねばならんな。

あぁ、君、君、ちょうど良いじゃないか。客に薬草を届けるという地味で面倒な……じゃない。あー、その、正義のために重要な仕事をしてもらいたい。客はこの先におる、剣の練習をしとる少年じゃ。

お代はもう受け取っておるから、集金はしなくていい。簡単な仕事だろう。どうかね?」

 

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旅の商人ダミアノ「おぉ、君は実に良い選択をするな。ちなみに客の名は、確かジージといったはずだ。」

 

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少年ジージ「ボクもソード・オブ・オルクスの一員となって、闇の勢力と戦うつもりなんです。3年前のようなことは、もう見たくありませんから……。

ひょっとして、薬草の配達ですか? 僕、剣に慣れてなくてすぐ怪我をするものだから、まとめて予約しておいたんですが。

あぁ、やっぱり。助かりました。さっきも地面に足を引っ掛けてしまって、見てください。この擦り傷。

早くティナのように強くなって……ボクもみんなと戦えるようになりたいです。

ボクを奮い立たせてくれたのは、ティナです。ティナは勇敢なんです。彼女も3年前に家族を失っているのに、それを嘆き悲しみ続けるようなことはしない。ボクも早く戦力となれるよう練習してるんです。

そうだ。ボクはもう少しここで剣の練習をするので、まだ王都には戻れません。ガレリア王都に向かうなら、ニコレッタを手伝ってあげてくれませんか。彼女、日が暮れるまでに薪を集めないといけないんです。

ニコレッタはいつも祈りの木の近くにいるはずなんですが、探してみてください。」

 

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少年ジージ「はい。よろしくお願いします!」

 

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我慢が出来ないレモちゃん

hi 物理的な問題でフレンドが全員消えたレモちゃんだよ。

 

自分、多分我慢ができないんだと思う。

一昨年、去年の夏くらいまで入ってたギルドをますたの引退と共に抜けてから、「どこも合わないよう、怖いよう、いや、良い人達だらけなんだけど、どうしても部外者感が若干自分の中であるんだよう、ふええん」とか舐め腐った事言ってたけど、あれはただ単純に馴染むまで居れなかったのがいけないだけだと思う。

なんだかんだメインはふわっふわソロしてたわけだし、その頃。メインソロっていう逃げがいけなかった。馴染むまでしっかりやってろって話だわ。

まあ、だからその後、自分でギルド建てたんだけど。

 

今は総勢六名くらいのちっちゃいギルドに入ってるよ。

でかいギルドみたいなギルスキやら人間関係やら、なんやらの恩恵は見込めないけど、とても居心地はいいよ。ほぼ皆知ってる人達だしね。ホーム感がすごいもん。自分が今ギルドに悩まないのはここのおかげ。

ギルド内人間関係やらに悩む事だけはないね。自分、ギルドに人がいない状態か、ギルドに入ってない時期が若干長くって、それの名残りでたまに挨拶忘れちゃったりするんだけど、それでもまあ、わかってくれんだろって安心感があるもん。そろそろちゃんと、落ちる時に挨拶するのにも慣れてきたけどね。てかそれに甘んじてちゃいけないんだけどな。ごめんなさい……。

 

でもまあ、今のメインキャラを育て終わって、時間が取れそうならまた色々見て回るのもいいのかなとは思ってる。もう自分で企画たててなにかやるというのもやらないだろうし、できる場所もなくなっちまったし。

せっかくのmmoなんだからやりたいことは全部やりたい、とは思ってるから。

 

今育ててるソサラを育て終わってから二体目、セージやらなんやら作ろうかなって思ってて、それを他のギルド行かせてみようかなって思ったんだけど、そこまで手が回らない気がする……。セージ手を出すより先にソサラをもっと高めてこうぜって気持ちもあるし……。今やることたっくさんある……レレ上げまだ終わんねぇしよ、ステ鍵はもう使い切っちまってるしよ……。

 

あとセージならともかく他は装備間に合わないしね、自分のプレイスタイルじゃ。そんなことやってる暇あったらソサラの装備をまともなのにしろって話やわ。セージのオーブ魔装だけはあるんだよ……。セージぜんっぜんできないけど。

 

そういや自分、前にやってた時に2キャラをメインキャラとして動かしてたのね。どっちもソサラで同じミッション系でw

なんでそんな同じ職をわざわざ二つやるとかいう、わけわかんねぇ事をやってたかと言うと、単純にフレンド欄がもっと欲しかったんだ。あとは、その時入ってみらいギルドもあって、ならフレ欄足りねぇし2キャラ体制にすっか、と……。

運営はいつまで経ってもフレ欄の増加してくんねぇしよ。結構要望送ってんだけどな。

 

今? 今フレンドいねぇよ……全然仲いい人回収できてないよ……悲しい……もしお嫌でなかったらお友達になってください、お願いします、どうか可哀そうなボッチに救いの手を。

 

 

またブログもこういう適当なのから、なにかちょっと考えたことやら、ストーリー文字起こしやらをやりたいなって思ってる。

 

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第一章『魔物の蠢動』その1

ガレリア王

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小隊長ティナ「あら、こんにちは。自己紹介が遅れたわね。わたしはティナ。はじめまして。そして、ようこそ。ガレリアへ。あなたはどこから来たのかしら?」

 

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―セタ=グリアで起きた事と、脱出した船すら襲われた事を話した―

 

小隊長ティナ「……あぁさっきの騒ぎの船にあなたも乗っていたのね。話は聞いたわ。船を襲う凶悪な魔物……。港側の警戒も強める必要がある。しかし人手も足らないこの時期に上層部が納得するか……?あぁ、いえひとまず緊急入港の届けを出した方が良いわね。

あそこにいるヌンツィオという兵士が担当しているから、彼に報告すると良いわ。この国の兵士の中では話が通じる方だし。」

 

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門番ヌンツィオ「さっきから、ずいぶん港の方が騒がしいな。一体どうした?

緊急入港の報告か。ふむ。何故君が……? 船長は……沈みかけの船から荷下ろし中か。わかった。アクィラ号だな。受理しよう。

いくつかの島が魔物に襲われたと聞いている。そこから逃げた船の生き残りならよく助かったな。手厚く保護されるはずだ。

あぁ、そうだ。さっき入った船で思い出した。この先の「ガレリア大平原1」に、止めるのも聞かず、人が一人入ってしまってな。危険だ。

その場に、俺と一緒に止めようとしてくれた船員もいたんだが、追いかけて行った彼まで戻ってこないんだ。様子を見てくれないか?」

 

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門番ヌンツィオ「すまないな。俺はここの番を離れられない。追っていったのは多分アクィラ号の船員だ。「船員モデスト」という奴をまず探してくれ。」

 

 

 

ガレリア大平原1

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 昔は右にいたよな、お前

 

船員モデスト「うん? ここで何してるかって? ここは明日の天気を計るのにちょうど良いんだよ。三年前に寄港した時、気づいてな。うん? あぁ、あんたか。お互い生き延びられて良かったよ。 でも放っておいてくれ。」

 俺には善意なんて無意味だったんだよ。俺が止めようとしたあの男。あいつは最悪だ。危ないと忠告したら、俺を臆病者だってよ。

あいつは大事な事を知らないからそう言える。あんな奴に俺から言える事は何もないよ。もういい。勝手に怪我でも何でもすれば良い。

あいつのことなんかもういいさ。まったく……。

あいつが危険な目に遭うのを止めないかって? 止めない。俺は善意なんて嘘だと思ったんだ。船長の適当な善意で半月も無為にした。でも、もしあんたに本当の善意があるって言うなら、「スーク」を狩って見せてくれ。」

 

 

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 スークちゃんかわいいのに……

 

船員モデスト「それじゃそこいらにいるし、五匹は自力で倒して、俺に見せてくれよ。本物って奴がこの世にあるのかどうか。」

 

スーク倒し。

 

船員モデスト「俺だって……誰かに親切に……。あぁ、いや、なんでもない。なんだよ?

ほ……本当に倒してきたのか。あんた本気でそういう……。

凄い奴だ……。あぁ、いや、でもな……。俺あいつに善意を侮辱されたんだぜ? これだけでそう簡単に……。

うーん……あんたは良い奴なんだろうけど……。

俺だってさ、善意ってやつの恩恵が欲しいよ。もし善意ってやつがこの世に必要って言うならあんたが俺にも善意をくれよ。

そうだな……俺は、食料を仕入れる仕事も任されていてな。その手伝いを、あんたが善意でしてくれるって言うなら、話は別だ。」

 

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船員モデスト「「ベルクヴォルフ」の肉は干し肉にしやすい。ここいらにいる奴らを狩って、5つ集めてきてくれ。それが俺の欲しい物だ。」

 

狩りまーす。

 

船員モデスト「ほ……本当に持ってきてくれたのか⁉

あんたは良い奴……いや、ちゃんと精霊の声が魂で聞こえる人ってことなのかもな……。

……あ、ありがとう。あんた……なんていうかその……。いや、うん。結局こういうのが、精霊の望む思し召し、って事なのかな……。」

正直……嬉しいと思った。あぁ、えっと……。それじゃあ、あいつの知らない事をあんたに話すよ。あいつを助けるのに必要な情報だ。

何から話したものかな……。

あいつさ、世の平和のために、自分はここで船が出る合図まで、魔物を狩っておく、って言ってやがった。合図なんて出るかよ。

今海は魔物で一杯だ。当面は港は使えない。多分引き際を逃して、いずれ怪我するだろうと思ったわけさ。これ、あいつに知らせるのか?」

 

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船員モデスト「そうか……そうしてくれると……助かる。俺は……今更あいつと顔をあわせ辛いしな。俺達には多分……善意って奴が必要なんだ。」

 

 

 

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冒険者アレクシオ「魔物が少ないおかげで、人と人同士で争うと皮肉を言われる立場のガレリアでさえこんなに魔物が増えるとはな……。

うん? この後船が出る事は当分ない? そうか。それは教えていただき助かった。しかし、何故貴方は私にそれを?

そうか。私はあの船乗りの彼を一度怒らせてしまっていたか。それはすまないことをした。

しかしただひとすらに人々に奉仕するという点 そこで我々は同じ物を見ているのかもな。私も、貴方も、彼も。

近頃は、人間を襲う魔物が特に多く目撃されている……まるで3年前のようだ。

もし貴方が私と同じ志を、精霊の意思に従って人々への奉仕をこれからも重ねていくつもりだというなら一つ私の手伝いをしてくれないか?

この先にいる商人のダミアノという男に、この荷物を届けてきて欲しいのだ。以前収集を頼まれていた物でな。」

 

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冒険者アレクシオ「助かる。彼には彼の、人々に物資を滞りなくいきわたらせる使命があるはずだ。私はここでもう少しだけ討伐を続けよう。」

 

 

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序章『エリシア年代記4章2節』

 

セタ=グリア 外壁前

 

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かの人物に関する文献は極めて少ない。

出自も、生い立ちも不明。

ただ一説によれば、若年期の頃、

当時セタ=グリアと呼ばれていた地に

居住していたはずなのだという。

現在ではどこにあったのかも不明だが

島には様々な人が住む貿易の中継都市があった。

この都市からかの者の足跡は始まるという。

 

 

 

 

同僚レイナ『先ほどの転倒で、頭を打たせてしまったようだが大丈夫か?

大丈夫なようだな。安心したよ。私の頭上にシナリオを進めるメインクエストアイコンが出ているのが分かるか?』

 

 

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軽い操作説明

 

 

同僚レイナ「歩行に問題はなさそうだな。先ほど地震が起きて足場が崩れた時、自ら転倒してまでかばってくれたのは助かった。恩に着る。

ところで明日の仕事は君とペアだと聞いた。君は充分戦えるだろうが……、念のため戦闘手順の確認をしたい。いいかな?」

 

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同僚レイナ「そうだな……では丁度この辺りにいる「オピオン」を倒してみてくれないか?」

 

再び操作説明。スキル説明回避説明

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またちょっと変わりましたね

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同僚レイナ「戦闘において急な反撃等のイレギュラーを完全に避ける事はできない。だが避ける努力を怠った者から死んでゆく。

……悪い。我々動詞で努力について話すのは、魚に泳ぎを教えるようなものだった。おや? 君はもしかすると、先程の戦闘で……?」

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同僚レイナ「あぁ、やはり新たなスキルを習得したのか。想定外だが悪いことではないな。戻る前に新しい技を試してみるか?」

 

コンボ説明

 

同僚レイナ「私達はつくづく戦うしか能がない者の集まりなのかもしれないな。他の暮らしは思いつかずとも、戦闘の技は閃くのだから。

先程のように連続攻撃を確実に決めれば私も君もイレギュラーな事態を避けやすくなるだろうな。

あぁ、もう日も暮れるし、明日に備えてもう街に戻り……いや、何か様子がおかしい。……イレギュラーだ。一度街から距離を。」

 

 

 

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都市の陥落。

当時としては珍しくもない話。

セタ=グリアの自警団は瞬く間に壊滅。

本土からの救援は望むべくもなく、

離島に閉ざされた人々は

逃げる先もないまま虐殺されていった。

 

 

 

 

セタ=グリア島

 

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同僚レイナ「あれは……島全体が陥落するのは時間の問題に見えるな。町へ近づくのは自殺行為だ。

港が駄目なら島の外へは出られない。手詰まりかもしれないが……。その時はその時だ。気にしても仕方はないが……。」

 

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同僚レイナ「逃げ場を探せるだけ探そう。あぁ、いや少し待って欲しい。確か使えるものがあったはずだ。

あぁ、これだ。私はこれを扱えないが、君の得物としては使えると思う。」

 

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同僚レイナ

「今、君が持っているものより、品質は勝るはずだ。」

 

同僚レイナ

「品質は勝るはずだが扱いもしていない武具、保障はできかねる。大物に会わない間に使いがっての確認をした方が良いだろう。」

 

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同僚レイナ

「後ろは私が担当するから、前方の「ラフレシア」を先ほどの武器で倒してくれ。どの道退路の邪魔だ。」

 

倒す。

 

同僚レイナ「君も私も、命が大事ならここにはいない。今更怖くはないだろうが。

武具に問題ないのならこのまま行こうか。」

 

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同僚レイナ「この島を攻めているのは噂に聞く闇の勢力なのだろうな。そうなれば最悪の場合、魔族も出てくるかもしれない。

港以外の場所に、何か使える船があればいいのだが……。ともかく海岸付近を探そう。街はもう駄目だろうしな。」

 

 

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同僚レイナ「このまま先へ行こう。あまり離れるな。せめて死ぬ時くらいファミリーとして、同じ場所にいたいだろう?」             

 

 

 

 

セタ=グリア島 沿岸部

 

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船員モデスト「生き残っていて、武装してるってことは、普通の連中じゃないな?

よくもまぁ、こんな所に逃げ込もうなんて考えたもんだよ。船があると分かってたのか?あるよ、船は。たどり着ければの話だけどな!」

 

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船員モデスト「すでに出航してたってのに、馬鹿げたうちの船長が、助けられる奴がいるかもしれないってこんな所でいかりを下ろしやがったんだ。

生き残り探しに行かされた挙句、でかい化け物に帰り道を塞がれた俺の身にもなれ。あいつのせいで、俺は無駄死にだ!!」                                         

 

同僚レイナ「なるほど。出港に邪魔なのはあの化け物。ならば片付ければいい。私は彼を守るので、君が攻め手に出るのが最適だろう。

デカブツ相手なら、隙も大きく見切りやすい。君なら利用するのは容易いだろう。」      

 

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船員モデスト「ささいな善意のせいでこんな危険な目に遭うなんてな。

こんな武器抱えて、しかもあれを倒しちまう。……あんた、一体何者……いや、今はそれどころじゃないか。

よし、今のうちなら船が出せる。小船を出す瞬間は隙だらけだが、今なら‼

今すぐ二人とも乗ってくれ。出航にかかる時間を考えるともう後がない。今すぐ乗らなければ俺達もろとも死ぬからな。」

 

同僚レイナ「こちらの岸辺はまだ船がつけられる。ならば君はテロウス本島へ救援を呼びに行ってくれ。私はその間に街の人をこっちまで誘導する。」

 

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同僚モデスト「……だそうだ。ほら、急ぐぞ。俺はもう待たないからな。」        

 

同僚レイナ「汝が命に翳りなきことを  同志の命に限りなきことを」

 

船員モデスト「どこの組織も必ず言う文句だなそれ。ほら、小船に乗った乗った。」

 

 

 

 

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かくして商船アクィラ号に乗ったというかの人物。

救援要請の希望だったアクィラ号は、皮肉な事に舵が故障し、

大陸にたどり着いたのは

襲撃の半月後の事であったという。

乗り込む時には

思いもよらなかったであろうが……。

 

 

 

 

 

商船アクィラ号・船室

 

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謎の女ミルラ「良い嵐ね。ごきげんよう。この船では、あなたが一番強そうね。武術の腕に覚えがあって?

あの島はもう終わり。人類史から消える。そう決まってしまったわ。……あら、信じないのかしら?

生き延びたら分かるわ。それも難しいけどね。今外からこの船は攻め込まれようとしている。多分あなた達はここで死ぬ。他の船員達も。

残念ね? でも今もしあなたに、闇の勢力を打ち滅ぼす力があるなら、この船にいる人達が魔物に殺されるのは看過したあなたのせいよ。」

 

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謎の女ミルラ「力には責任が伴う。あなたはどうするのかしら?船上へ上がって魔物を蹂躙してみる?」

 

 

 

 

商船アクィラ号・船上

 

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書いてたら死にかけたwww

 

船員ヴェルカント「これは……凄いな。あんたが俺の船に乗り込んだ魔物どもを全部蹴散らしてくれたのか?あんたこの船に逃げ込んできた人だよな? ……あぁ、えーっと……」

 

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oh……

 

 

船員ヴェルカント「腐ったレモンか。いやいや、あんた一人でほとんど倒しちまったじゃねーか。

一騎当千もいいところだ。こんなおとぎ話みたいなことが本当にあるんだな。」

 

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船員ヴェルカント「本当に助かったよ。この事は恩に着る。

あぁ、舵が壊れてやがる。あいつらが壊していきやがったのか。港にたどり着くには時間がかかるだろうよ。……いや、このアクィラ号が残っただけでも精霊に感謝すべきなんだろう。」

 

 

 

 

 

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アクィラ号上にて魔物を退けたのが

本当に歴史の渦中に投げ込まれた

かの人物なのかは、誰にも分からない。

逸話の主は、無名の旅人だったのか、

魔宮の探検者として後に活躍したのか、

アリーナの覇者たる戦士として名を馳せたか……

ただ一つだけ、確かな事がある。

この後、激動の時代が幕を開ける。

 

 

 

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らーれみふぁそらーそーれーらーどーしーそれーみー♪