第二章『北の賢者』その3
グランリュクレス2
旅の青年イレネウス
「こんにちは。いいお天気ですね。
あ、いや、ちょっと雲が出ているから違うのかな?
うーん……えっと……あ、うん。」
旅の青年イレネウス
「旅は良いものですね。
妹は足が僕より短いので、あんまり早くは進めません。
でも一緒に歩けば楽しいです。それに歩けば必ず、目指している方向に近づきます。
それでいいのでしょう。」
クエスト『白い鳥を追いかけて』クリア
旅の青年イレネウス
「え? おじいさんからお礼の言葉を伝えてくれと?
わざわざありがとうございます。
あの時は妹が蝶に夢中になって、すぐに立ち去ってしまって。」
旅の青年イレネウス
「ほかに何かご用がありそうですね。……白い鳥ですか。
飛んでいるのは見ていませんね。
ただそういえば、先ほどすれ違って先に行かれた女性が、肩に白い綺麗な鳥を乗せていましたね。
もうずいぶん先へ行ってしまったと思いますが。
あぁ、そうだ。
もし白い鳥を追いかけるのでしたら、あの女性からお借りした日傘を返してきていただけますか?
妹がとても興味を持って、つい借りてしまったのですが、遊ぶだけ遊んで満足したようなので。」
旅の青年イレネウス
「よろしくお願いしますね。
女性はこの道をまっすぐ進んだ先にいると思います。」