第一章『魔物の蠢動』その8
ルミナス渓谷1
調査員フリオ
「うぅむ……これはこれは、どういうことだろう。」
―男は壁に向かって何やら呟いている―
クエスト『魔物の足跡』クリア
―調査員を発見した!―
調査員フリオ
「あぁ、そこの人。ソード・オブ・オルクスの方ですね? これまた聞いてくださいよ。
いえなに、僕は調査をお願いされたんですがね。これまた興味深いのなんのって……ええ、ええ。
ガレリア王国に魔物が侵入したっていうから驚いたんですよ。
しかし、その会場とやらとつながっていた、この穴! 穴ですよ! いやぁ驚きましたね。
魔法で守られていた壁は、きれいにくり貫かれてるんです。まるでこう、なにかね、物理的に掘られたとはどうも考えられないんです。
王国軍の人は穴を埋めると簡単に言いますがね、崩れたはずの土も岩も、どこにも見当たらないんですよ。
犯人の仕業だとは思うんですけどね。どう思います? そこの人。」
◦選択肢、『持ち去られた』
調査員フリオ
「そうです! いやぁ、僕も同じ考えですよ。しかし、誰が何のために、わざわざ壁に穴をあけて持ち去るのか……。」
◦選択肢、『消された』
調査員フリオ
「なるほど! それもまた、ありえないことではないですね!
持ち去った可能性も捨てがたいですが、こんなにきれいに穴をあけている。なにか、我々の知らない力で壁ごと消したか……。」
◦選択肢、『食べられた』
調査員フリオ
「……はっはー。これはまた奇抜な発想ですね! いやいや、推測の域を出ない中、そういう意見も貴重ですよ。
食べた……としたならば、そういう摂食生態の魔物が……?」
ここから合流
調査員フリオ
「いやはや、このままでは埒があきません。これほど地形に異常が起こってるんです。周辺の魔物にも影響があるに違いありません。
お手数ですがね、魔物の身体の一部をちょこっと持って来てはもらえませんか。」
クエスト:破られた結界
調査員フリオ
「いやはや、ありがたい。それでは「ラフレシア」の「はなびら」を7枚お願いしますよ。」
狩ります。
調査員フリオ
「いやはや、これはこれは……。はたまた興味深い調査です。ええ。ちょこっとでいいんです。ええ。
いやはや、助かります。」
クエスト『破られた結界』クリア
調査員フリオ
「いやはや、もう集めたのですか。これまた優秀な方ですね。
これは……うぅむ……いやはや。渓谷の奥でなにか異変が起こっているとしか……。
いいですか、そこの人。この線が見えますか。」
―そう言って調査員は手にした「はなびら」を見せてきた―
調査員フリオ
「これは、「ラフレシア」の特徴のひとつなんですけどね。しかし、色が問題なんです。
ガレリア王都付近の渓谷では、白色の線をもった魔物しか出ません。この色は、さらに渓谷の奥、奥に生息する魔物の特徴ですよ。
それが何匹も迷いこんでるとは思えない……。これは……うぅむ……いやはや。おそらくは、渓谷奥でなにか異変が起こっている……。」
クエスト:いるはずのないもの
調査員フリオ
「いやはや、助かります。」
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