MMOはレモン味|レモちゃんのオルクスブログ

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サブクエ(エルツィオン旧街道1)

エルツィオン旧街道1


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番兵ニノ

「Zzzzz。むにゃ……うん? あぁ、人がいたのか。おはよう。夢の中で魔王になってた人だな。あんた。

まぁ、夢の話だが。」

エスト:昨日の事件が分からない

番兵ニノ

「うーん、今朝の上官の反応から見て、どうも昨日僕が寝ている間に、何かあったみたいなんだよなぁ。

まいったな。対処しようにも、何が起こったか分からないんじゃ、やりようがないし。

お? 君は……、うん。現実世界では知らない人だ。でも夢で会ったな。

夢ですっごい迷惑かけてくれた人だ。思い出した。

夢であれだけ迷惑かけてくれたんだから、現実世界でお返ししてくれてもいいだろう?

僕の代わりに上官に、昨日ここで何があったか聞いてきてくれよ。

上官の名前はベルナルド。この近くにいるはずだからさ。」


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番兵ニノ

「うんうん、よろしく頼んだよ。僕はここで一眠りしているからさ。」


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上官ベルナルド

「うん? なんだ? 昨日ここで何が起こったのか聞きたいのか? 丁度いい、私も誰かに言いたかったところだ。
まったく、昨日ここの番兵が居眠りしていたせいで、街の子供が一人、この危険な街道の奥に入り込んでしまったのだ。

目撃情報があって初めて分かった。最悪の事態だ。

この間も、王都を襲った魔物を素通りさせていたのが発覚したばかりだというのに。頭が痛い。

あぁ、すまんな愚痴を言った。まぁ、とにかくそう言うことだ。

人手不足でなければ、あんな奴に番をさせたりしないのだが……。」


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番兵ニノ

「むにゃむにゃ、うーん……あ、はい? 
あぁ、君か。

戻ったんだね。どうだった?」

エストクリア

番兵ニノ

「あー、また一人入っちゃってたのか。この間の件があって、すぐだもんな。そりゃ流石に怒るか。

あぁ、ありがとうな。だいたい分かったよ。さてと、どうするかなぁ……。」

そのまま続きで番兵ニノから。

エスト:最速の始末書

番兵ニノ

「まいったなぁ。

さすがに始末書を書かないと、こりゃ収まりそうもないな。

あぁ、君かい。丁度良かった。

子供を素通りさせちゃった件を、どうにか丸く治めたくてさ、始末書を書こうかと思うんだ。

だから、ちょっと待っててね。ほいほいほいっと。はいコレ。

何かあった時のために、あらかじめ始末書の型になる文章を書いておいたんだ。

で、さっき君が教えてくれたことを穴埋めして完成させた、要は即席始末書。

いやぁ一週間前、始末書を書く夢見た時に、こりゃ準備しておかなきゃと思って作ったんだよ。役に立ってよかった。

こいつを上官のところに持っていってくれないかい?
頼むよ。直接渡すと色々言われそうだろう?」


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番兵ニノ

「うんうん、よろしく頼んだよ。僕はまた、一眠りして待っているからさ。」

上官ベルナルドの元へ。

上官ベルナルド

「うん、なんだ?

あぁ、ニノの奴が始末書をよこしたのか。はぁ……まったく。

まぁ、一応対応は早いし、きちんと書いているから、体裁は整っているが……やれやれ。

誰も引き受けたがらない、持久力の要る仕事だけに、替わりの兵を持ってくることも出来んしな。

おまけにこれだけ体裁を整えられたら、これ以上怒る理屈もつけようがないしな。要領のいい奴だよ、まったく。」

戻る。

番兵ニノ

「むにゃむにゃ、うーん……あ、はい?

あぁ、君か。

戻ったんだね。どうだった?」

エストクリア

番兵ニノ

「お、丸く収まったみたいだな。助かったよ。ありがとう。

ん?

どうして僕はそんなに準備が良いのかって? 

うーん、君には世話になったし教えてあげようかな。

夢だよ。

僕の見る夢の半分は、予知夢なんだ。半分は必ず現実になる。

もっとも、どの夢が本当になる奴かまでは分からないから、空振りすることもあるけどね。

そもそも夢に見なかった事は分からないし。嫌なことも予知夢できちゃって、昔は色々悩んだなぁ。

まぁ今は折り合いつけて、上手い具合に活用してるよ。都合のいい職場を見つけたりしてね。

避けられない悪い出来事が起こる夢を見たとしても、もうそれは受け入れることにしているんだ。

それじゃ、僕はもう一眠りするかな。

またね。夢の中では魔王になってガレリアを滅ぼしていた、現実世界の冒険者さん。

おやすみ。」


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上官ベルナルド

「まったく、ニノの奴には手を焼かされる……。どうしたらあれだけ昼間に眠れる?」

エスト:不眠の兜

上官ベルナルド

「あぁ‼ もう我慢ならん。ニノの奴。今回は致命的な事態には発展しなかったが、今後何を素通りさせるか。

あいつの居眠りを、どうにかしなければ、いずれ取り返しのつかない事態が起こる。

よし、すまないが君には配達を頼みたい。この旧街道を見張るはずの番兵が、始終居眠りしているのを何とかしたいのだ。

ここに私が手ずから作り上げた、特性の「目覚まし兜」がある。この兜を身につけさせれば、いくらあいつでも居眠りできまい。すまないが、近くにいる番兵のニノという男に、この兜を装備させてきてくれないか?

王国軍からの支給品だと言って、持って行けば身につけるだろう。」


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上官ベルナルド

「うむ。私が持っていくと、警戒されかねんしな。油断を突いて、少し仕置きをしてやらねば。頼んだぞ。」

番兵ニノ

「うん? 何か君に合わなそうな兜を持っているね。

あぁ、それ僕の上官からだろう?

夢で見た通りだ。

そいつを、僕に渡しに来たんだろう? じゃあ受け取るよ。どれどれ……」

エストクリア

――ニノは兜の縁を調べている。やがて、縁に取り付けられていた、一本の針をつまみあげた――

番兵ニノ

「やっぱりあったね。夢の通りだ。ほら、うつむくと兜の縁が首の後ろに当たるだろ?

その時ちょうどこの針が、首の後ろに刺さるって仕組みだ。

多分居眠りしてうつむいたら、これが刺さって目が覚めるって仕組みのつもりだったんだろうね。

いやぁ、僕だからよかったけど、何も分からない奴がうっかりかぶっちゃったら、危なかったね。

下手すると頚椎一撃。運が悪けりゃ死ぬか、半身不随になってたよなぁ。

あの人のことだから、そこまで気づかず、軽いお仕置きのつもりで、こんなの作っちゃったんだろうけど。

悪気がない分タチが悪いよ。

つくづく、僕があの人の部下でよかったね。

あぁ、君も持ってきてくれてありがとう。」

このサブクエいいよね。ここで出てくるのが非常に良い。

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